MVNOとは?格安SIMとは?なぜ格安なのか?

記事更新日:2019.4.21

MVNOとは?

それでは格安SIMMVNOとは具体的に何なのかを見ていくよ。
ういす。
まずはMVNOから。これは
Mobile Virtual Network Operator
(モバイル バーチャル ネットワーク オペレーター)
の略なんだ。
なんだそりゃ?
日本語に訳すと、仮想移動体通信事業者になる。
いや、訳されても全然わからないぞ・・・。
ん?仮想ってことは実体がないってことだよね?実体がないってどういうことだろ??
ここでは、
「実体がない=基地局を持っていない」
ってことなんだ。なのでMVNOというのは平たく言うと
基地局を持っていない携帯電話会社
になる。
基地局を持っていない?基地局って?
基地局は携帯電話用の電波を送受信する設備のこと。小さいものだと、地下街やビル内の天井に設置されているこんなものから・・・

(電波カバー範囲半径30m)


大きいものだとこんなのまで!

(電波カバー範囲半径3~6km)
ああ、なんかどっちも見たことがあるような気もするなあ・・・。
そうだね。なんとなくは目にしているかもしれない。
この基地局が、大都市の地下街から観光地の山中とかまでビッシリ設置されているから、日本中のほとんどの場所で携帯電話やスマートフォンが使えるということなんだ。
なるほどなあ。しかし日本中に基地局を設置するなんて、経済的にも設置スペースの点からもめちゃめちゃ大変だよね?
そうだね。なので日本ではNTTドコモ、au、ソフトバンクの3社
(※楽天も2019年中に参入予定)
しか、日本中に基地局を持っている携帯電話会社はいないんだ。
なるほどね。確かにこんなに大変なんだったら、

「脱サラして携帯電話会社でも作ろうかなあ」

なんて気軽には言えないよね。
けど新規参入が難しいってことは、この3社はもう独占ウハウハという感じだよね?
そうだね。3社しかいないということは、どうしても競争も限定的になるし、サービスの多様化も難しくなる。実際、日本の携帯電話料金は世界と比較しても高額と言われ続けているしね。
うーん、それだったらもっと色んな会社が参入できるようにすればいいのに・・・。といっても日本中に新たに基地局を作るなんてできないだろうし。
基地局なしで新規参入できれば・・・。
ん?基地局だけこの3社に借りて新規参入できればいいんじゃ??
そうだね。まさにその、

「基地局をdocomoやauから借りて新規参入した携帯電話会社」

MVNO(仮想移動体通信事業者)なんだ。
それに対して、基地局を貸す側のdocomoやauは
MNOMobile Network Operator=移動体通信業者)

キャリア (carrier)
と呼ばれる。


MNO(基地局を貸す側)
NTT docomo
au
ソフトバンク
MVNO(基地局を借りる側)
docomoから借りているMVNO(docomo系MVNO

OCNモバイルONE
BIC SIM(IIJmio)docomoプラン
BIGLOBE docomoプランなど

auから借りているMVNO(au系MVNO

mineo auプラン
UQ mobileなど

ソフトバンクから借りているMVNO (ソフトバンク系MVNO

日本通信b-mobile Sなど



なるほどね。
しかしよく大手3社はMVNOに基地局を貸し出すようになったね?貸さなければ独占ウハウハ状態をキープできたのに?
そうだね。
それは総務省の力が大きいんだ。料金引き下げやサービス多様化を目的に、総務省がMVNOを推進した結果なんだ。
なるほど。グッジョブだね。
そうだね。続いて
格安SIMとは?なぜ格安なのか?
を見ていくよ。


格安SIMはMVNOと契約時に受け取れるSIMカード

まず、携帯電話やスマートフォンの中にはSIMカードが入っているのは知っていると思う。私のXperiaにも・・・




ジャジャン!ありました。
このSIMカードが入っているおかげで、日本中のほとんどの場所で電波を送受信し、電話やインターネットができるというわけだ。
ふむふむ。
SIMカードは重要だね。これが入ってなかったら、スマホなんてただの超小型ノートパソコンというか、手乗りパソコンっていう感じだもんね。
そうだね。
で、格安SIMというのは別になんてことはない。大手3社と比較してMVNOは料金が格安だから、MVNOと契約した時に受け取れるSIMカードが格安SIMと言われているんだ。
なるほど、料金が格安のMVNOのSIMカードだから格安SIMか。そのままだね。
けどなんか最近
「格安なんたら・・・」
っていうのが多くない?なんかそういうのって安かろう悪かろうっていうイメージがあるけどなあ。
そうだね。
けど格安SIMは安かろう悪かろうではないんだ。
ではなんで格安なのか?
じゃあちょっと、ショウ君が高級なステーキショップに行ったとする。
メニューは下のとおり。



メニュー
ステーキ200グラム+ビール飲み放題
6,500円


ステーキ500グラム+ビール飲み放題
8,000円


ステーキ700グラム(飲み放題なし)
6,934円


いや、なんでステーキショップなのにパスタを炒めているの?
それしか画像がなかったんだ。
で、じゃあメニューを見て好きなものを注文して。
いやいやいや、僕ステーキなんて100グラムくらいしか食べられないから!ビールも飲めないし!この店、メニューがおおざっぱ過ぎるでしょ!ステーキ200グラムと500グラムを選択したらビール飲み放題が付いてきちゃうし、飲み放題なしだとステーキ700グラムしか選択できないし。
そうだね。
たくさんステーキを食べてビールもたくさん飲める人には適した店だと思うけど、そうじゃない人には適していない店だよね。
うん。お子様向けの
「ステーキ100グラム、飲み放題なし」
といったメニューも追加してほしいよ。
そうだよね。
実は大手3社の料金体系は、まさにこの高級ステーキショップのようなヘビーユーザー向けのメニューになっているんだ。
そしてMVNOはまさにその、
「ステーキ100グラム、飲み放題なし」
のような、小回りの効いたメニューを用意しているんだ。


au(2015年時点※)
データ2GB+電話カケ放題:6,500円
データ3GB+電話カケ放題:7,200円
データ5GB+電話カケ放題:8,000円
データ7GB(カケ放題なし):6,934円
MVNOmineoのauプランの料金を引用)
データ0.5GB:1,310円
データ3GB:1,510円
データ6GB:2,190円

※全プラン、電話カケ放題なし。090音声通話つき。

※2018年以降は「データ1GB」といったライトユーザー向けのプランも設定されています。ただし1GBで月額約3,000円程度ですのでMVNOと比較するとやはりかなり高額ですが・・・。


なるほど。
確かにauは、ステーキ200グラムだとビール飲み放題が付いてきちゃって、飲み放題なしだと700グラムしか選択できなかったステーキショップのメニューとそっくりだね。
どのメニューを選んでも高額という・・・。
それに対してMVNOは、まさに僕が選びたかった
「ステーキ100グラム、飲み放題なし」
のようなメニューを用意してくれているわけか。
そうだね。
つまりMVNOが格安なのは、品質がズタボロに悪いからというわけではなく、
小回りの効いたメニューを用意しているから
というのが大きな理由なんだ。(※)

※その他の理由として、先のページで見てきたように大手3社より回線速度が遅い点、大手3社のように全国にショップを構えていないのでコストがかかっていない点などがあります。
なるほど。それなら安心だなあ。
そうだね。
次のページからはMVNO会社のプランの概要を見ていくよ。

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